大分のシネマ5disで、4月1日から4月7日の一週間限定で公開されていましたので見に行きました。映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督の2009年公開の作品です。
あらすじは、「昭和30年の山口県防府市。新子は大好きなおじいちゃんの語る千年前の町の、ひとりの少女を目の前にいるかのようにいきいきと想いを馳せてその暮らしを辿ってみるのだった。ある日、彼女の通う学校に、都会から引っ越してきた引っ込み思案な少女、貴伊子が転校してきた。なかなかなじめない貴伊子に好奇心旺盛な新子は話しかけ、互いの家を行き来するうちに、いつしかふたりは仲良くなっていく。そして、彼女を学校の仲間に迎え入れるべく力を貸してゆく。」というストーリーです。 「この世界の片隅に」の主人公のすずさんが住んでいた江波は、ちょうど広島の自宅の川向であったために、特に感情移入したように、私は、この映画の舞台となった山口県防府市の隣の徳山市で小・中学校を過ごしましたので、方言も含めて空気感のようなものを大変懐かしく感じました。新子の生まれた時代は、まだ、高度経済成長前で今春から開始となった「ひよっこ」の主人公が同い年くらいかと思います。片渕監督らしく、当時の防府市や子供たちの世界の描写が非常に丁寧で、自分たちの子供時代のエピソードを思い起こさせてくれます。ストーリーを追うというより自分が子供に帰って新子たちと遊んでいる感覚でした。例えば、友達のうちに遊びに行くのに一山超えるなんてことは日常茶飯事でしたし、山中や田んぼに基地を作るなんてことも新子たちと同じようにやっていました。社会が大きく変わる時代でしたので、友達が親の都合で転校するの普通のことで、寂しいながらもまた会えるものだと思っていました。ですから、引っ越しする新子が泣いたりしていないこともリアルな表現だと思います。次の町で起こることを想像してワクワクしているかも。ラストシーンで貴伊子はすっかり山口弁になってしまっているとこなどつい笑ってしまいました。とても気持ちの良い時間を過ごさせてもった映画でした。 映画「マイマイ新子と千年の魔法」公式サイト
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